取扱分野(産業別)
医療法人経営
医療法人の経営は、法人内部の組織・ガバナンス・労務管理から、患者対応・広告規制・取引先との契約、さらにはM&A・事業承継・税務対策まで、多岐にわたる法的課題が常に経営判断と隣り合わせとなる特殊な分野です。医療法・医薬品医療機器等法・労働法制・個人情報保護法など、医療分野特有の法規制を正確に理解した上での対応が不可欠であり、問題が顕在化してから対処するのでは遅い場面も少なくありません。
三村小松法律事務所では、医療法人の経営に精通した弁護士が、税理士・司法書士などの専門家とも緊密に連携し、予防法務から紛争解決まで、医療法人の経営を法務面からトータルにサポートいたします。
■ 医療法人の設立・組織運営
医療法人の設立には、都道府県知事の許可取得・医療審議会の審査・法務局への設立登記・保健所への開設許可申請・保険医療機関の指定申請など、複数の行政手続を段階的に進める必要があります。三村小松法律事務所では、定款・議事録・役員名簿等の書類整備から各手続の申請支援まで、設立プロセス全体をサポートいたします。設立後の社員総会・理事会の適正な運営、内部統制体制の整備、監事の選任など、法人ガバナンスの構築についても助言を行います。
■ 支配権争いの予防・対応
医療法人社団では、出資額にかかわらず社員1名につき1議決権が付与される仕組みであるため、支配権をめぐる紛争が生じやすい構造となっています。社員構成の見直し・退社手続き、社員総会・理事会決議の有効性をめぐる紛争への対応、理事長・理事の地位確認訴訟への対応など、支配権問題への予防的措置と紛争解決の双方に対応いたします。特に離婚・相続が発端となる内紛については、早期の法的整備が重要です。
■ 事業承継・M&A
後継者不在による地域医療の存続が課題となる中、医療法人のM&A・第三者承継の重要性が高まっています。持分あり医療法人の出資持分・社員たる地位の移転手続き、持分なし医療法人への移行支援、親族間承継における相続税・贈与税対策(税理士と連携)、第三者へのM&Aにおける譲渡対価の評価・デュー・ディリジェンス・契約書の作成・交渉支援まで、医療法人の事業承継・M&A全般を包括的にサポートいたします。
■ 労務管理・労使紛争対応
医師・看護師・医療事務従事者の雇用は、医療の安全性と経営基盤を支える重要な課題です。医師の働き方改革(時間外労働の上限規制・健康配慮措置)への対応、宿日直・深夜勤務に関する未払残業代リスクへの対策、就業規則・雇用契約書・賃金規程の整備、問題職員への対応・解雇の可否判断、ハラスメント防止体制の構築まで、医療法人の労務管理を多角的に支援いたします。労使紛争が生じた場合の労働審判・訴訟対応にも対応いたします。
■ 患者対応・クレーム・カスタマーハラスメント
医療行為に対するクレームへの初動対応の誤りは、その後の紛争拡大に直結します。患者・家族による不当要求(カスタマーハラスメント)、医療費滞納への対応、患者からの損害賠償請求への対応など、患者との関係から生じるトラブルについて、法的観点から適切な対応方針を策定し、弁護士が代理・支援いたします。
■ 風評被害・SNS・口コミ対応
口コミサイト・SNS上の根拠のない誹謗中傷・悪意ある投稿は、患者離れを招く深刻な風評被害につながります。投稿の削除申請・発信者情報開示請求・損害賠償請求など、風評被害への法的対応を迅速に支援いたします。
■ 広告規制への対応
医療機関の広告は医療法により厳格に規制されており、虚偽広告・比較広告・誇大広告は禁止されています。また、ウェブサイト・SNSを活用した集患においても法令遵守が求められます。三村小松法律事務所では、広告表現の適法性確認・広告ガイドラインへの適合支援・行政指導への対応まで、医療広告に関する法務サポートを提供いたします。
■ 取引先・外部委託先との契約管理
システム開発ベンダーへの委託、人材紹介会社との契約、業務の外部委託、テナントビルオーナーからの賃料増額請求への対応など、医療法人の取引先との関係から生じるトラブルに対応いたします。契約書の作成・リーガルチェックから交渉・紛争解決まで、包括的にサポートいたします。